組織づくりやリーダー育成の現場に携わっていると、必ず突き当たる「特異点」があります。それは、論理やノウハウを得るだけでは決して越えられない、宿命的深淵のようなもの。
私自身、この1年で多くのリーダーと向き合い、生まれ変わるような瞬間に立ち会ってきました。いま確信しているのは、「本当の成長は、賞賛や励ましの先にはない」ということ。
真の優しさとは、、、?
多くの人は、他者から認められること、褒められることを無意識に求めています。 しかし、リーダーがその期待に応え、「相手を喜ばせること」をした途端に、当人も組織も成長が止まってしまう。
なぜなら、そこには「誰かに認められないと価値がない」という無意識の依存構造(上下構造)が生まれてしまうからです。本当の変容は、誰からの賞賛がなくとも、自分の信じた道を淡々と歩める「心の筋肉」を鍛えた先にしか訪れません。
「良い人」という名の、本当の悪
リーダーであれば、誰だって「わかってくれる人」「優しいリーダー」でありたいと思うものです。
目の前のクライアントやメンバーが苦しんでいれば、共感し、労いたいという衝動が突き上げてきます。
しかし、そこで安易に共感し、寄り添うことは、単なる傷の舐め合いになり、本人の変容のチャンスを奪うことになります。「優しく受け止めてあげたい」という私自身の内側の揺らぎ。それは実は、相手を想う心ではなく「嫌われたくない」「良い人だと思われたい」という、私自身のエゴでしかないと気づいた瞬間がありました。
一見「善」だからこそ、うっかり騙されてしまう。かと言って、疑ってみたり、決めつけたりするわけにもいかない。その「偽りの善」を見抜き、共感の誘惑を断ち切る瞬間、毎度、私にも震えるような緊張感が走ります。
相手への最大の敬意は、その「限界」を否定すること
心を鬼にして、相手を突き放し、言うべきことを言う。相手を追い込んでいるような、苦しめているような感覚が襲い、私自身も苦しさを味わうことがあります。
でも、その「苦しさ」に負けてはなりません。それは、相手の「今」の向こう側にある「真の可能性」を、誰よりも信じているからこそできることなのです。
褒めたり称賛したりすること以上に、相手を否定し、厳しく接するには膨大なエネルギーを消耗します。それは、相手に対する「最大の敬意」がなければ、決して否定することはできません。
「あなたなら、自分の力で立ち上がれるはずだ」
「今のあなたが抱えている限界は、あなたの本質ではない」
そんな全幅の信頼を背景に、私は目の前の人の「偽りのセルフイメージ」を全力で否定します。これこそが、私が辿り着いた真の愛でした。
心アントレプレナーシップの道へ
言葉で伝えられることは、ほんのわずかです。
目に見える組織の仕組みや結果は、すべて内側のエネルギーが具現化した「結果物」に過ぎません。
だからこそ、リーダー自身の「エネルギーの根源」のチューニングには、一ミリの妥協も許されないのです。相手の領域は不可侵であり、何が起きても、相手がどうあっても、「あなたは無限の可能性そのものだ」という確信を持って、ただ全幅の信頼で見守る。
そのあり方を貫く、、、私にできることはそれしかないと諦める
(本来「諦める」とは、「明らかに観る」という意味です)
自分自身の痛みを避けず、防衛本能を脱ぎ捨てて、丸裸で現実と向き合う。そのプロセスを経た結果、1年で組織が劇的に生まれ変わりました
私にできることは、誰にもある本来性、無限の可能性を「諦める(明らかに観る)」こと、そのあり方を貫くしかできない。大事なことは、関係性であり
日々のコミニケーションや信頼の蓄積でしかない…と痛感する日々です。
子育ても、子供を育てるなんておこがましい。と思っていますが
組織づくりもまた、同じだなと感じています。
日々、沢山のことに気づかせてもらっているのは、私の方です。
脳機能は、マンネリ星人。笑

目の前の人に、敬意と感謝を忘れず、丁寧に向き合いたいものです。
